あくまでも「信頼おける」という考え協会の認定書というものはあくまでも信頼のおけるものだという考え方は持って頂かなければいかないけれども、それと同時に自分自身も勉強して、納得のいく刀を集めるなり、あるいは勉強するなりしてするということが必要じゃないかと思います。銘のあるもも難しいが、さらに難しいのは銘のない刀で、これは一体だれかと決めることが難しい。時代、系統まではわかっていても個銘というものがわからぬものは当然なんです。ところが、一般の人々の要求するところはどこかというと、「これは鎌倉時代の、あるいは室町時代の備前物でございます」というと、承知しないのです。