刀剣の回収と一般家庭の反応

GHQが日本を占領するにあたり、銃刀などの武器提出の通達を出しました。ただし日本刀に関して、重要美術品は届け出をするだけで許可とし、その他の刀剣は警察への提出を求めました。狩猟に使う銃に関しては、害獣を駆除するためであれば認められています。しかし美術品かどうかの判断は、非常に難しいところがありました。プロが判定するというわけでもなく、警察は各自の判断に任せると説明していました。しかし敗戦直後に出された通達に人々は当然ながら怯えています。恐怖に駆られた家庭の多くは、すべての刀剣を提出してしまったと言います。とは言え、思い入れのある日本刀を手放したくないと考える気持ちは当然あります。ばれないように庭に深く埋めたということもあったそうです。土の中で錆びないように気を付けていたそうですが、やはり掘り出すと使い物にならなかったと言います。

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