「獅子王」と鵺(ぬえ)

源頼政が所有した大太刀であったとして知られる「獅子王」は、その刃の長さを77 cmとされております。その特徴としては柄・鞘、装具・金具なども全て漆黒に塗られていることから、黒塗り太刀などとも呼ばれているそうです。源頼政は鵺(ぬえ)という化け物を退治したことで有名となったそうですが、「鵺」とは、頭は猿、身体はタヌキ、手足は虎、足は蛇、声は鳥に似ているなどと言われていたそうです。当時、京洛では夜になると奇妙な生き物が出没することに悩みを抱えていた、近衛天皇が奇妙な生き物の出没により床に伏せってしまったということから、源頼政は「鵺」の退治に駆けつけてみたところ、御殿に怪しげな渦を発見し頼政が暗雲の渦をめがけて矢を放つと、鳴き声が聞こえてきたため、もう一度矢を打ち込むと「鵺」が退治されたとされたようです。その手柄に対して鳥羽上皇から授けられたのが、刃の長さ77cmの「獅子王」であったようです。頼政が宇治平等院で敗戦ののち自ら亡くなった時に帯刀していた獅子王は、その後人々の手に渡り、やがて最終的には明治天皇に献上されるまでになったようです。漆黒に塗り固められた「獅子王」は、黒い刀として現代アニメとして空前のブームを繰り広げる刀剣アニメのファンたちの間においても注目を集めている刀の1つでもあるようです。

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