日本刀に纏わる事件

 日本刀を介した悲惨な事件は、平成24年にも起こってしまいました。しかも犯人は元警察官という、衝撃的な事件でした。彼が警察官として働き始めたのは昭和23年のことだったのですが、それから真面目に働き通し、1985年には警視に上り詰めました。その後も定年までしっかりと勤め上げたと言われています。彼はいわゆるノンキャリアでしたが、優秀であったことから昇進が叶いました。退職後は地域に貢献するための活動に携わり、元警察官として被害者に寄り添うほど優しい人物でした。

 誰もが敬意を払う人物であった彼を悪魔にしてしまったのは、何と近所トラブルでした。世田谷区の住宅街に住んでいた彼は、近隣住民の女性との間にトラブルを抱えていました。自宅で植木をして楽しんでいたのですが、女性の飼い猫にいたずらをされることが腹に据えかねるようでした。抗議の仕方は徐々にエスカレートして、日本刀で威嚇することもありました。その流れの中で、遂には女性を斬り捨ててしまったのです。犯行に手を染めてしまった彼は、女性の家に籠城した後、自害しました。

 最近は近所トラブルが増えているとも言われますが、流石に日本刀で斬りつけるような事件は珍しく、当時も驚きをもって受け止められました。元警察官の彼は人格者でしたが、些細なことで周囲の人間との関係性が失われ、犯罪が起きてしまうのだと知られたからです。この種の事件は今後起きないとも限りませんから、事件が起きてしまうメカニズムをきちんと分析した上で、社会改革していく必要がありそうです。

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